加藤俊輔
加藤 俊輔（かとう しゅんすけ）
耽美かつ一貫したストーリー性のあるコース設計をする日本ゴルフコース設計界の重鎮。設計したコース数は国内外を含め70を超える。
【経歴】
1933年、東京都生まれ。
1950年代より、太平洋クラブ設計部に所属。
1986年、カトーインターナショナルデザイン(株)を設立して独立。
1993年、日本ゴルフコース設計者協会設立、初代理事長に就任。
【設計思想】
時代背景としては、1960年代まで続いた”距離こそスコアメイクの最大要素である”というパワーゴルフへの反動で、リンクスというゴルフコースの原型に戻ろうとするムーブメントが起こり、オールドスコティッシュ風でかつ戦略的要素を備えたコースづくりが時流となっている。
＠ゴルフ雑誌を読んでたら加藤さんの訃報を見つけた。先月のご逝去だったらしい。心よりご冥福をお祈りいたします。
付き合いというのはないんだけど、彼とは２つの場所で接点があるんだよね。
1つは、当時「江南バードレイク」という名称のバブリーなゴルフコースです。このコースは百貨店のゴルフスクールでよく使ってて、ラウンドレッスンをしていると時々加藤さんが長靴履いてコース改修の指示をしてましたね。キャディから聞いて「へえ、あの人が加藤俊輔かあ」って感じでした。数ある彼の設計コースの中でも一番閑静で落ち着きのある名コースだと思います。
２つ目は、PGAに入会する時に受講した「入会セミナー」の講師の一人に加藤さんがいらっしゃった時ですね。
講義内容は「トーナメントのコースセッティング」で海外のコースを例に取り、様々なコースセッティングのコンセプトをご教授いただきました。写真のテキストブックにその内容と頂いたサインが在ります。
で、ぶっちゃけて言うと、相当気難しそうなオッサンでね、気が効かないこと言うと怒られそうな雰囲気を醸し出してましたね。でも休憩の時に演壇まで行って何か質問したついでにサインを貰った訳ね。
記念にサイン下さいって言うと「うんいいよ」ってサラサラと書いてくれたのが上のサインね。
ビューとロマンってあるけど、講義の中でも景観美というのを重要視してて、そういう事なんだなって思った次第であります。重ねてご冥福をお祈りいたします。
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