M 「まずはお前たちの服装チェックだな。不潔なのは問題外だが、
その点ではOKだ。最初はゴルフ男だが、なんとなく
やぼったいな。そのポロとパンツはどこで買った?」
俺 「ユニクロの特売で1000円っす、はは・・」
M 「う~ん、ちょっとなあ・・少し高くてももうちょっと仕立ての
良いのがいいな。それとサイズがピッタリ過ぎるな」
俺 「でもこれXLですよ」
M 「お前身長187cmだろ?それなら3Lだろな、プロ的には」
俺 「そう言えばツアーの選手ってみんなダボダボっすね」
M 「なんでかわかる?ピッタリだとスイングの邪魔になるんだよ」
そっか~、ギリプロは異常にダボダボだったもんなあ~・・
M 「それから岡田はサイズとか仕立てはいいが色合いのセンスが
悪いな。お前の着てくる色はいつも黒だの灰色だの地味過ぎる」
「たまにはいいが、色黒なんだからパステルとかもっと明るい
色も着こなせるようにな」
岡 「パステルっすか・・恥ずかしい・・」
M 「ばっか、今日の俺はパステルだぞ。こんなオッサンでも着こなせて
るだろ?ん?どう?」
岡 「へへ、似合ってます!」
M 「へへが余計だな(笑)とにかく雑誌とか良く見てセンスの良いもの
を選んで着こなせるように研究しなさい」
岡俺 「わっかりますた~!」
んで、早速岡田君と近所のビクトリア行って2時間くらいかけてショッピング
っす。俺は超ビッグサイズの横縞のキャロウェイのポロと黄色のパンツ購入。岡田君
は超鮮やかなパステルウェアを2着購入しました。
二人で、「なんか恥ずかしいね」って言いながら結構楽しいもんっすね。
これからこの調子でどんどんゴルフウェアは増えていく悪寒。
んで翌日、新着のウェアを2人で着て行きますた・・
M 「お、ゴルフ男はサイズ余裕があっていいぞ~!
それから縞のポロもナイスだ!」
俺 「うっす、ごっつぁんです!」
M 「岡田もパステルが色黒に似合ってるぞ!」
「生徒もきっと感心すること請け合いだ!」
岡 「うっす、ごっつぁんです!」
M 「よし、今日はこれから挨拶の訓練だ。社会人ならどんな
職種でも挨拶のできないやつは生き残れないぞ」
「しかも自然な雰囲気でできないとダメだ」
「じゃあゴルフ男から挨拶やってみろ」
俺 「う~~っす!」
M 「ヴアッカ、野球部かよここは、失格~」
「次、岡田いけ」
岡 「こんにちは~」
M 「オカマかおまえは、失格~」
「2人とも再試な。いかに自然にさわやかにできるか
今晩練習してこい」
う~ん、挨拶ってのも奥深いのね。その晩岡田君とビデオに撮りあい
ながら猛練習しますた。顔の筋肉がつります。
で翌日・・
M 「よ~し、挨拶をさわやか~にやってもらおうか」
「じゃあゴルフ男からどうぞ」
俺 「おはようございま~す、ニコ!」
M 「う~ん・・最後の笑顔がチトわざとらしいが、合格」
岡 「おっはようございま~す!にっこ!」
M 「お、なかなかスポーツマンらしくなったな、合格」
「さてこれからが本番だ。10数名の生徒を事故無く
取り仕切るのは大変だぞ。そのための訓練をやってもらう」
さ~てさてさて、やっとスクールレッスンの訓練に突入です。
そして人類始まって以来の試練が待ち受けていたのですた!
M 「お前たちがクラス持ったら最高で16人の生徒が出席する。」
「つかみが全てだぞ!最初にしらけたらずっと引っ張っていけない
からな。スムーズに打ち解ける訓練をこれから実施する。」
岡 「それはどんな訓練なんですか?」
M 「もうすぐ閉店だからフロントの女の子も暇になる。これから
女の子たちを連れて居酒屋に乱入する。で、お前たちが仕切って
盛り上げろ。もし盛り上げられなかったら失格と思え。」
岡俺 「うっへ~、まじっすか?かなりビビります、それ」
M 「ふん、オナゴって構えてるから不自然になるんだ」
「まず同じ人類のスタートラインに立つことだな」
んで居酒屋っす。A子B子C子D子の4人とMプロ俺岡田っす。
M 「よっし、これから岡田とゴルフ男が盛り上げてくれるぞ!」
ABCD子 「いえ~~~い!」
M 「じゃあ岡田から乾杯の音頭やって盛り上げろ!」
岡 「え~、高い所から誠に恐縮ではありますが乾杯の・・・」
M 「失格~、おまえ結婚式じゃね~んだからよ~」
「んじゃあゴルフ男にやってもらおうか!」
ん~~、困りますた。女の子の前でまともに発言したことないよ~。
ん?でも岡田君はまじめにやってダメだったから、ちょっとクダけて
もいいのかな?とするとギリプロのキャバクラの乗りでもいいのか?
俺 「ん~~~と・・、ワイルドだろお~~~?」
ABCD子「きゃ~~、杉ちゃ~ん!!」
M 「よっし、とりあえずゴルフ男はごうか~く!」
俺 「はは・・」
なんだかわかんないけんど合格はうれすい。でもこんなんでええのか?
とっても先行き思いやられる僕たちなんすが・・・。
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