ゴルフ男 完結編 【実技審査案内とホラー安斉情報】・・10

ゴルフ男

それから数日後、営業の外回りやってから帰宅すると、来てたよ封書が! 開けてみると実技審査の案内状っす。
内容は・・・

冠省 貴殿は一次試験を通過し、実技審査を受験する資格を得た事をお知らせいたします。 なお詳細は下記の通りですので、万障繰り合わせてお越しください。

【日時】 5月2日、3日 両日とも9:00スタート
【場所】 ○○クラシックCC
【参加費】プレー費、宿泊費、食事等の費用は全額スクールが負担します。
【組合せ】 安斉、岡田、ゴルフ男 *なお競技委員としてプロが同伴プレーいたします。

よっしゃ~、1ヶ月後の審査に向けて練習するぞお~!だけんど、あの安斉と2日も一緒だと思うと気がめいるよなあ・・まいっか、早速素振り500回、スクワット、腕立てやるぞ~!
んで早速ギリプロに電話報告をしますた。

俺 「俺だけんど、筆記試験受かっちゃったよ」
ギ 「え、マジで?そりゃあよかったっぺ!で、実技はどこなの?」
俺 「○○クラシックだっぺ」
ギ 「ふ~ん、あそこなら普通のバックだっぺな」
俺 「あんたんとこよりやさしいの?」
ギ 「そりゃそうさ、俺んとこのコースは拷問コースだからなw」
俺 「じゃあ、あんたんとこで回っておけばいいよね?」
ギ 「まあそうだけんど、相手がいることだしな」
俺 「それが・・相手は相当厄介なやつだっぺ」
ギ 「へ?どんな風に?」
俺 「もう無茶苦茶意地悪。目がイっちゃってるっぺ」
ギ 「っくっく、そりゃあ災難だっぺな。そいつは学連出身かい?」
俺 「うん、□□大学ゴルフ部出身の安斉だっぺ」
ギ 「じゃあうちのAが同じ大学だから聞いてみるっぺ」
俺 「へえ、Aはいいやつだけどな・・はは・・」

で、後日ギリプロのリサーチには仰天いたしました!

んでギリプロから安斉リサーチの電話です。

ギ 「Aから聞いたら、安斉は同級生だったらしいっぺよ」
俺 「へえ、それから?」
ギ 「それが・・・」
俺 「それが?」
ギ 「Aの奴それ以上話したがらないっぺ」 「あいつの事は思い出したくないらしいっぺ」   「思い出したら連日悪夢を見るらしい・・」 「ホントに勘弁してくださいって言ってた」 「貞子っていう化けモンが井戸から出てくる映画あったろ?」 「そんでビデオみると死ぬってやつ」 「安斉はそのビデオみたいな存在らしいっぺよ。くくっ・・」
俺 「ま、マジですか?それネタレスなんだろ?」
ギ 「天  地  神  明  に  誓 っ て  本  当  で  す !」
俺 「うぐっ、てことは俺どしたらいいのよ?」
ギ 「簡単だっぺ、ラウンド中にそいつを見ないようにしてブッチギリで勝てばいいっぺ」
俺 「あんた簡単に言うのね・・・」

う~ん、単なるいやな奴じゃなかったのか、ホラー安斉・・・ビビリます。

ギ 「まあ今のところはホラー安斉のことは忘れて練習に専念だっぺ」
俺 「う~ん、おっしゃる事は理解できるが、生で安斉の声聞いちゃうとなかなか・・」
ギ 「言っとくが、ゴルフの場合、敵はゴルフコースだっぺよ!」
俺 「あんた、パーおじさんでつか?」
ギ 「ボビーって呼んでね」
俺 「きもいね・・なんとなく」
ギ 「まあとにかくだ、直前にはコースをバンバン回って勘を取り戻すことだっぺ」
俺 「う~ん仕事あるし・・なかなかね・・」
ギ 「なに言ってるっぺか、有給休暇とかあるっぺ?」
俺 「有給なんて怖くて言い出せないよ・・」
ギ 「とにかく試験5日前から俺んとこでみっちり回って続けざまに試験やれ」
俺 「ってことは1週間休むってことね。でもゴールデンウィークかあ・・なんとかなるかな」
ギ 「よし、それまでなるべく球打っとけな」

ってことでひとまず安斉のことは置いといて練習のプランができあがったのですた。

 

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