◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 最終日(22日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)◇晴れ(観衆1万24人)
後続に6打差をつける圧勝でも、コリン・モリカワは表彰式で感情をあふれさせた。喜びを分かち合った、キャサリン(キャット)・ズーさんと昨年11月に結婚してからつかんだ初タイトルだ。「キャットは僕に自信を与えてくれる。僕という人間を信じてくれる人が常にいることを教えてくれる」と感謝する。初日「64」で飛び出し、強風の2日目こそオーバーパーをたたいたが、週末の爆発力はメジャー2勝の底力を感じさせるものだった。最初の4ホールでスコアを3つ落とした3日目を「66」でまとめ、2打差から出たこの日も前半のうちにトップを捉えてノーボギー「63」で駆け抜けた。
前週13日(金)の朝に来日。「ただただ、食べまくったよ。一日に7、8軒は“はしご”したかな」。東京観光をたっぷり楽しんで迎えた今週は一転して真剣モード。開幕前日にはパッティンググリーンで2時間半もボールを転がし続けた。「しっくり来ていなかったので、いくつか違う方法、やり方を試してみたんだ」。4日間トータルの82パット(パーオンホール)はフィールド3位。PGAツアー屈指のアイアンプレーヤーにグリーン上がかみ合えば、優勝争いも必然だった。
2021年「全英オープン」以降は米国でタイトルから遠ざかっても、自分を疑うようなことはなかったという。「自分には日本人に連なるルーツと名前がある。だから、日本で勝つことに特別な意義があるし、自分が愛する歴史を持つ日本という国で勝てたことがうれしい」。さらなる飛躍を目指す24年シーズンに向け、縁ある異国の地で弾みをつけた。
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