米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)は1日、ダイヤモンドバックス(ナ・リーグ)の本拠地フェニックスで第5戦が行われ、レンジャーズ(ア・リーグ)がダイヤモンドバックスに5-0で勝利し、対戦成績を4勝1敗として1961年の球団創設以来初、悲願のワールド・チャンピオンの座に就いた。レンジャーズがイオバルディ、ダイヤモンドバックスはゲーレンというエース同士の先発が投げ合って終盤まで無得点。均衡を破ったのは七回のレンジャーズで先頭のシーガーがチーム初安打の右前打で出塁すると、カーターが右中間二塁打で二、三塁。続く4番ガーバーが中前に弾き返し、待望の1点を先取した。さらに九回無死一、二塁でハイムの中前打をセンターが後逸して2点を加え、2死後セミエンが左中間に2ランを放って5点目。試合を決めた。レンジャーズは2021年シーズン、102敗を喫して地区最下位だった。その年の新球場移転とともに戦力補強に努め、21年オフに内野手シーガー、セミエン、右腕グレイを、22年オフには右腕のデグロム、イオバルディ、左腕ヒーニーを獲得。この2年で投資した金額は総額8億ドル(約1200億円)に達するとされる。今夏のトレード市場でも右腕シャーザー、チャップマンを加入させた。今季は過去、パドレス、ジャイアンツでワールドシリーズに導き、ジャイアンツ時代に3度世界一に輝いた実績を持つボウチー監督の下、90勝72敗のリーグ2位でワイルドカードとしてポストシーズンに進出。ワイルドカードでレイズを2勝0敗、オリオールズとの地区シリーズを3勝0敗、アストロズとの同地区対決となったリーグ優勝決定シリーズを4勝3敗で勝ち上がり、ワールドシリーズ進出。ついに頂点に立った。ダイヤモンドバックスはイオバルディを再三攻めて得点機をつくったが、あと1本が出ず、22年ぶりの頂点はならなかった。